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醫院の歳時記

僕の診療をささえてくれるのが
庭の樹木たちの四季。
自然のままワイルドに、
でも野放しではない庭にしたい。
庭師さんとの工夫が続いています。

僕は夏椿が大好き。
清楚な白い花、
品のある幹肌、
奥ゆかしい橙色の紅葉。

松本郊外にある苗木屋さんの山に通い、
樹齢50年の夏椿を12本選びました。
どうしても枯らすわけにはいかない。
そこで土づくりから始めました。
医院の表も中庭も2m掘り捨て
樹木にやさしい土を入れました。
いまでは石川醫院を象徴する樹になっています。
そんな樹木たちと僕のしつらえた草花と
木造の醫院が共鳴している。

7月のいまにも泣きだしそうな朝。国道から見える看板にはアイビーが這い上がっています。

欅がさわやかに芽吹く5月の医院正面。アスファルトの路面を落ち葉がそこらここらに舞うので、春のうちに庭師さんに枝を減らしていただきます。

庭には樹齢50年は経っているでしょう、12本の夏椿が清潔で静かな花を咲かせます。

手前がヤマボウシ、右に夏椿の秋。やさしい色合いからこの医院は奥ゆかしさをもらっている。