診療の特色
動悸について
レッドフラッグは心房細動や心室性頻拍のような不整脈です。心電図でそうした病が否定され、ふつうの動悸と診断されたら東洋医学的な治療をしてみたらいい。
私が頻用するのは炙甘草湯になります。西洋医学の抗不整脈薬を減らせることもある。
ただし炙甘草湯には血を増やすための地黄がたくさん含まれていますから胃もたれを起こしやすい。私はムコスタなどの胃粘膜保護剤を併用します。
また甘草のためにKが下がりやすい。高血圧があり利尿薬を飲んでいる人には注意してください。
心房細動にアブレーションという治療ができるようになりました。この処置により動悸が治まっても、肝腎陰虚のような病前体質は変わりません。
東洋医学とセットにすることで本治を目指しましょう。