診療の特色
腰痛について
原因は2つあると思ってください。
神経性のものと筋肉性のものです。
神経性は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などにより脊髄や神経が圧迫され、整形外科で手術をしなければ治らない腰痛です。下肢の痺れや筋力低下をともなう。
筋肉性は筋膜の異常な緊張による痛みですから、内科医でも対応可能です。いわゆるぎっくり腰がここに入ります。
僕は脊柱起立筋を触れて硬結をみつけると鍼による筋膜リリースをしてあげる。これで痛みが改善しない方にはキシロカイン+ステロイドによる局所注射を併用します。
それから東洋医学な治療を加えます。冷えがあれば附子を含む漢方薬、たとえば八味地黄丸や真武湯をつかって補陽するようにします。
また筋や神経は五臓六腑の肝が主るといわれ、血が不足する血虚では痛みやしびれを生じます。疎経活血湯で血を増やしながら血のよどみを取ると改善する人がいます。