診療の特色
痛み止めについて
西洋医は腰痛や頭痛にNSAIDsと呼ばれる消炎鎮痛剤を頻用します。もちろん必要だから処方するわけですが、安易に処方してしまうことも多い。
たとえばロキソニン1日3回14日分という処方をされたのが虚寒証、つまり胃腸虚弱の冷え症だとします。飲み始めて数日は痛いところの炎症がとれて痛みは軽くなる。でも患者さんは止め時がわからないからそのまま飲み続けることで医原病になってしまいます。臓腑が冷えて胃痛、下痢、倦怠感、低体温など反って具合が悪くなってしまう。
私がしているような脈診、あるいは問診でもいい。患者さんに冷えがあることを見抜かないといけないのですが、西洋医学には冷えという概念がないのです。
私はロキソニンのような消炎鎮痛剤は原則屯用でしか処方しません。そのうえで真武湯のような内臓を温める漢方薬を併用してあげます。