診療の特色
かぜと抗生物質
厚生労働省の『抗微生物薬適正使用の手引き』をご覧になってください。かぜに抗生物質は無駄であると結論されています。
のど型のかぜであれば90%はウイルス性です。抗生物質が適応になる溶連菌感染は10%程度しかいない。
溶連菌による急性扁桃炎は38℃以上の発熱、前頸部リンパ節の腫れ、扁桃体に膿がついている、といった特徴があります。簡易キットで溶連菌かどうか調べられますが、第一選択薬はAMPC(サワシリン)です。
咳型のかぜはやはり90%がウイルス性で抗生物質は効きません。残りの10%はマイコプラズマやクラミジアと呼ばれるウイルスと細菌の中間に属する病原体であり、エリスロマイシン系の抗生物質が効きます。クラリスやジスロマックが選ばれる。