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待合室を彩った草花

秋は飾りたい草木がたくさん手折れます。どれも個性に溢れている。さらっと挿れるとそれぞれの位置に傾きながらちいさな自己主張をはじめます。

ブルーベリーの紅葉です。澄みわたる秋空が水面に映っていました。

国道158号線の騒音から医院を守ってくれるコンクリートの大壁一面にいつのまにか蔦(つた)が這い上がりました。晩秋にはカラフルな一大絵巻になる。

紫蘭(シラン)の葉が大胆に枯れていました。もうすぐ冬がやってくる。野の花を待合室に運ぶ贅沢はしばらくおあずけになります。

野菊は初冬まで待合室に季節を運んでいました。